「高温超伝導バルク磁石を用いたMR microscope の開発」


要旨


本研究では,高温超伝導バルク磁石を用いた MR microscope システムを開発した.まず, MRI を用いた高温超伝導バルク磁石の静磁場均一性の評価手法を開発し,バルク磁石着磁過程中の磁場分布の計測行った.また,着磁後のバルク磁石の磁場分布を用いて,高次の静磁場不均一分布を補正するシムコイルの開発を行った.次に,マイスナー効果に起因する勾配磁場の遮蔽の問題を解決するために,マイスナー効果を考慮した勾配磁場コイルの設計手法を新たに提案した. これらの結果,広い勾配磁場線形領域及び静磁場均一領域を実現し,最高32ミクロン立法の高分解能撮像を実現した.