「MRIにおける勾配磁場均一領域の三次元計測」


要旨


本研究では、永久磁石を用いたMRIのための勾配磁場コイルが発生する勾配磁場の均一領域に関する研究を行った。ガウスメーターを用いて勾磁場を計測し、そのデータをもとに、勾配磁場の均一領域を三次元的に求め、さらにその均一領域の可視化を行った。また、MRI画像と実空間の座標系を関連付ける事ができる、三次元ファントムを作成し、その画像と求めた均一領域を比較したところ、均一勾配磁場の空間的広がりに関してよい一致を得る事ができた。この結果により、本研究で求めた勾配磁場均一領域は正しく計測されている事を確認した。そして、本研究において開発した均一勾配磁場領域の計測手法は、勾配コイルの開発に極めて有用であると結論した。