「MRIにおける拡散テンソルイメージング」


要旨


MRIで生体内のみかけの拡散(apparent diffusion constant:ADC)を観測するための方法として拡散テンソルイメージング(diffusion tensor imaging:DTI)と呼ばれる解析手法が知られている。DTIを用いると生体組織内等の等方性拡散、異方性拡散を可視化することができる。本研究では当研究室で開発したコンパクトMRIを用いて等方性ファントム、セロリ、CS23エンブリオの1枚のBase画像と、それぞれMPGの印加方向が異なる6枚の拡散強調画像を取得した。それらの画像を自ら開発したDTI解析のためのソフトウェアを用いて解析を行い、コンパクトMRIにおけるDTIの有用性の評価を行った。