「関節リウマチ診断用コンパクトMRIの開発」


要旨


本研究では、早期の関節リウマチの診断などを目的とし、永久磁石磁気回路wp用いた手専用のコンパクトなMRIを開発した。永久磁石磁気回路は、静磁場強度0.21T、ギャップ16cm、均一領域が直径20cm×厚さ12cmの回転楕円体を持つものを使用した。勾配コイルは、target field法と遺伝的アルゴリズムを用いて、手全体に均一な勾配磁場が発生するものを開発した。このシステムを用いて、関節リウマチ診断に最適なT1強調撮像法と脂肪抑制T2強調撮像法を開発した。 そして、コントロール10例、RA診断前の患者10例、RA患者23例の撮像を行い、本システムの臨床的な有用性を示した。