「Windows2000を用いたMRIシステムの構築」


要旨


 昨今、MRI (磁気共鳴映像装置)は、医学診断のみならず、多様な分野におけるさまざまな応用が期待されている。MRIシステムを臨床医学の分野だけでなく、その他のさまざまな分野へと応用していくためには、どのような設置環境にも対応できる柔軟なシステム設計と、導入しやすいスモール・パッケージングが必要である。これらの条件を満たすMRIシステムの構築には、PCを用いた、コンパクトで拡張性の高いMRIコンソールが不可欠である。そこで、本研究では、より安定した制御系を構築するため、PCのOSを Windows2000に移行し、必要となるプログラムの移植・開発を行った。また、昨今のハードウェアの進化と、 Windows2000 の機能により実現が可能となった Realtime-3D MRI と Web MRI システムを構築し、その有用性について検討した。