「高速汎用プロセッサを用いたリアルタイムNMR画像再構成システムの開発」


要旨


NMR信号の高速な計測と平行して、画像再構成と表示を行う「リアルタイムMRI」を、高速なマイクロプロセッサ(Pentium120MHz)を内蔵したパーソナルコンピュータを用いて実現するための研究を行った。プログラムの開発はMicrosoft Windows上のCコンパイラを用いて行い、さまざまな最適化を行うことにより、128×128画素の画像再構成を約90[msec]、ウィンドウへの画像表示を約250[msec]という、実用的に問題のない速度で実行することに成功した。さらに、連続的に計測されたNMR画像信号データを用いて、本プログラムを繰り返し実行することにより、再構成画像をウィンドウ画面に連続的に表示できることを確認した。これにより、高速なマイクロプロセッサを内臓するパーソナルコンピュータが、リアルタイムMRIの画像再構成・表示のシステムとして非常に有効であることを結論した。