「果実・樹木用ポータブルMRIの開発」


要旨


本研究では,永久磁石を用いた屋外でも撮像可能なポータブルMRIを開発し,その有用性を確認するため屋外での撮像を行った.屋外実験で使用した永久磁石は0.12T,0.3Tの二種類を用いた.前者は梨の果実の撮像に用い,後者は梨の樹木の撮像に用いた.梨の樹木の撮像においては,樹木病害の一種とされる「萎縮症」の部位と正常な部位の撮像を行った. また,これらの屋外実験から得られた結果と経験を元に,来年度からより本格的に樹木を計測するための前段階として,屋内でより高磁場な1T永久磁石を用いて樹木の計測を行った.