「磁気共鳴マイクロスコープにおける勾配磁場プローブの開発」


要旨


本研究では、1.0T永久磁石(隙間61mm)を用いたNMRマイクロイメージング装置(共鳴周波数約42.6MHz)のための、勾配磁場コイルとRFプローブが一体となった勾配磁場プローブの開発を行った。製作した勾配磁場コイルが発生する磁場を、PCを用いた数値計算および水ファントムの撮像実験により解析し、評価を行った。実験で取得された三次元画像より、磁場勾配Gx,Gy,Gzはそれぞれ 1.21G/cm/A、1.08G/cm/A、1.67G/cm/A、となり、設計値とよく一致することを確認した。また、植物試料等の撮像実験を行い、画像取得に成功したことから、開発した勾配磁場プローブが充分に実用可能である事を確認した。