「磁気共鳴イメージング(MRI)における画像圧縮法の研究(Ⅰ)」


要旨


 MR画像はその性質上ファイルサイズが膨大になりがちであり、通信での画像の転送やHDDの負担の軽減のため、効果的な圧縮が必要となっている。この論文では可逆圧縮の一つの手法であるランレングス圧縮法を用い、128×128×128×2バイトの、4MB以上に及ぶMR画像ファイルサイズの圧縮を試みた。ランレングス圧縮はその方法や、ファイルの種類によっては逆にファイルサイズの増加をまねく可能性があり、どの程度までファイルサイズを縮小できるかが、この論文の主なテーマである。最終的に20%以上の圧縮率に達するまでの過程で制作されたプログラムと、そこで用いられたランレングス圧縮法の方法、その圧縮結果と問題点を考察する。