「野球肘用コンパクトMRIの開発」


要旨


野球肘は早期発見すれば,休養で治療することのできる病気である.つまりすぐに検査できる,ハードルが低い診断方法が必要である.しかし通 常のMRI診断では大病院など限られた場所にしかなく,検査時間が長いという問題がある.そ のため持ち運びでき,短い時間で気軽に野球肘診断のできる装置が望まれている.そ こで野球肘用コンパクトMRIの開発を本研究の目的とする.初 めに,まず装置の一つである勾配磁場コイルを作成した.次 に装置の,勾配磁場効率,静 磁場均一性,勾配磁場均一性,渦 電流による勾配磁場の時定数を計測した.その後実際に肘を撮像し,その有用性を基準のMRIシ ステムと比較し評価した.