「断面表示を可能としたボリュームレンダリングソフトウェアの開発」


要旨


取得された三次元MRデータを三次元的に認識するために、さまざまな三次元表示法が研究されてきた。ところが、それらの三次元表示法は、単独では構造の把握に限界があるため、複数の手法を組み合わせ、表現力を向上する方法が試みられている。これを実現している現在の市販ソフトは、非常に高価で、汎用性に欠けている そこで、本研究は、パーソナルコンピュータ上で日常的に使用でき、また特定の研究の目的にも改良の余地を有する、ボリュームレンダリング像上に任意の断面を表示できるソフトウェアの開発を行った。 この結果、本研究で開発したソフトウェアを用いて、CPU(2.26GHZ)のパーソナルコンピュータを使用して、データサイズが256×256×256のデータにおいて、断面表示のボリュームレンダリング像を約40秒で表示させることを可能とし、また、任意のデータサイズを扱うことが可能であるということの有用性も確認できた。