「定量的磁化率マッピング(QSM)における計算機シミュレーション」


要旨


磁気共鳴イメージング(MRI)における定量的磁化率マッピング(QSM)の計算機シミュレーションを行った.実際に行ったことは,閾値法と呼ばれる,観測された静磁場分布から磁化率を逆問題的に求める際の特異点の領域を定数で置き換える手法において,どのような値が適しているかを,数値データと,実験データにおいて評価したことである.その結果,閾値として,0.05が最適の値であることを見いだし,この手法の有用性を実証した.