「ターゲットフィールド法を用いたMRI用平面型シムコイルの開発」


要旨


本研究では,ターゲットフィールド法を用いて,永久磁石磁気回路のための平面型シムコイルの開発を行った.三次元格子ファントムのMR画像を用いて計測される静磁場分布に対して,実数球面調和関数による関数近似を行い,ターゲットフィールド法における目的磁場として与えた.得られたシムコイルの巻き線パターンを用いて仮想的なシミングを行った結果,直径2cm球の領域で,静磁場不均一性が8.30ppmから4.67ppmとなった.これにより本手法の有用性を示した.