「汎用デジタル機器を用いたデジタルMRIシステムの開発」


要旨


デジタルMRIコンソールを開発する新しいアプローチとして,汎用のデジタル機器を使用した.汎用のデジタル機器として使用したものは,①デジタルオシロスコープ,②任意波形発生器,③ワンボードコンピュータ,④ノートPCである.まず,Type Aというシステムでは,①~④を用い,共鳴周波数43.85MHzにて,スピンエコー3D画像の撮像に成功した.Type Bというシステムでは,①,③,④を用いて,同じく共鳴周波数43.85MHzにて,グラジエントエコー3D画像の撮像に成功した.以上より,特別にFPGAなどの開発を行わなくとも,汎用のデジタル機器のみを用い,ソフトウェアの開発を行えば,デジタルMRIコンソールが構築でき,しかも,このアプローチにより,開発期間を画期的に短縮することができることを実証した.