電子・物理工学専攻 (物理工学域) 紹介
物理工学域は、理学的な発見思考と工学的な発明技術を有機的に結びつ
けた先端的な学問領域の開拓を目指しています。研究分野は大別すると
ナノテクノロジー・機能デバイス・精密計測に分けられます。ナノテク
ノロジーは本学系の中核的な基本技術で、半導体・機能光学素子・磁気
デバイス等の創製や評価に利用されています。精密計測はナノスケール
の精度をもつSTMやAFM、X線顕微鏡などを駆使して、固体・有機
物・生体の構造解析・状態分析に利用しています。本学系の計測法の特
長のひとつとして、測定対象を壊さず・痛めない「非侵襲診断法」があ
ります。これはレーザーを初めとする電磁波による計測、陽子線や電子・
陽電子、イオン、X線などの比較的エネルギーの高いビームによる計測、
磁気共鳴を利用した方法などがあります。研究体制は、個性を尊重しつ
つも有機的な共同研究を促進しています。 物理工学域に関係している
大学院としては、数理物質科学研究科の電子・物理工学専攻、ナノサイ
エンス・ナノテクノロジー専攻があります。関連する応用理工学類の主
専攻として応用物理主専攻と電子・量子工学主専攻があります。本域
の教官は、大半が学類・大学院教育に携わっています。研究は主に個別
の実験室で行っていますが、センターを研究の中心の場としている教員
も多数います。積極的に研究室を訪問し、新しい息吹を感じ取って下さ
い。