日本では、主に小学生のスポーツは、スポーツ少年団(スポ少)、中学生のスポーツは部活動で行われていることがほとんどです。
しかしスポ少の監督、コーチは、実質「お父さん」のボランティアがほとんどで、部活動の顧問は無論教員です。この場合、指導者は、そのスポーツ指導の専門的な研修をうけているわけではなく、医療の知識があるわけでもありません。
このため、医療者の面から見ると、小中学生の成長期にとっては過剰な練習量や試合数をこなしている場合も多く見られ、これによって何らかの故障を抱えながらプレーしている子供達が多く見られます。

 

小学校高学年から中学生はもっとも体格が変化する時期であり、同時にまだまだ壊れやすい時期でもあります。したがってこの時期の選手を怪我無く無理なく上達させることが、日本スポーツ界全体の利益にもつながります。

 

そこで我々は、子供たちを「健全にスポーツで育てる」環境が提供できるようにこの研究会を立ち上げました。
この研究会ではそのためのあらゆる方面からのアプローチでの情報を発信する研究会です。
具体的には(怪我の)診断と予防、トレーニング、コンディショニング、食事栄養、睡眠、メンタルコンディションなどです。

 

これらを時には講演会活動として、また時には学会発表形式で、知識を共有し、広く国民に発信していきたいと思います。

 

少年少女スポーツ障害予防研究会 代表 岡本嘉一

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