Nano Technology & Nano Science 筑波大学 物理工学系 村上・牧村・深田研究室
村上研究室 研究内容
高速相変化ダイナミクス

 フェムト秒レーザーによる透明材料中の欠陥生成機構、過渡的溶融の生成、固体プラズマの生成等の高速相変化の動的機構の研究。 並びに、形成されたナノ構造体、ナノ配列システムの各種ナノ計測。
(動的機構の時間分解構造測定)


時間分解測定

Fig. 1: Pulse Sequence  時間分解測定は、過渡的な現象の変化や寿命の測定などに用いられる手法です。 注目している現象が いつ? どこで? どのような状態なのか? についての情報が得られます。

 我々の研究グループでは、レーザーを用いた時間分解測定を行っており、気相中でのシリコンナノ微粒子の生成過程を観測しています。 ターゲットであるシリコンをアブレーションする時間 (L1) を基準とします。 その後、適当な時間遅延 (τ) をつけた第二のパルスレーザー光 (L2) をターゲットに対して平行に照射します (Fig. 1)。 その時の様子をCCDカメラを用いて観測してます。 時間遅延を変化させることで特定の時間におけるシリコン粒子の状況 (Fig. 2) を観測することが可能になります。 この手法により、シリコンナノ微粒子の生成する時間に関する知見が得られました。 Fig. 2: CCD Image

 最近は、シリコンナノ微粒子への不純物ドープや表面修飾の研究を行っており、 その動的機構を解明するために用いています。


Copyright (C) 2004 Murakami, Makimura, Uchida Lab., University of Tsukuba.