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1章 初めに

1.1 この文書について

この文書では C言語の基礎を学ぶことを目指している.

この文書の構成

学習の仕方

コンピューター言語を身につけるには, 書籍等の文献を読むだけでは効率が悪く, 実際に自分でプログラムを書いて実行してみることが非常に重要です. また, 自分でコンピューターにやらせたいことを考え, それを実現するにはどのようにすればいいかとプログラムを何度も書き換え, 試行錯誤することが大切です. 単に与えられているプログラムを写すだけでは, 自分の力にはなりません. 初めは, 与えられているプログラムを変更することから始めるとしても, できるだけ自分でプログラムを作るということを心がけましょう.

分からなくなった時の情報源

man[24.1.1] コマンドを gnome-terminal 等の端末[23.2]から実行するとコマンドのマニュアルが表示される.


1.2 表記法

1.3 筑波大学 全学計算機システム 固有のことがら

この講義では, 筑波大学の全学計算機システム http://www.u.tsukuba.ac.jp/http://www.u.tsukuba.ac.jp/ を用いて, C言語を習得する.

起動と終了
電源を投入すると,
Enter number of the Operating System you wish to startup:
[1] Windows Vista
[2] Linux

boot:
と表示される. 「1」を入力すると Windows Vista が起動する. 「2」に入力とLinux (CentOS) が起動する.

C コンパイラー
Linux にインストールされている cc [23.6.1] は, GNUのCコンパイラーであるgcc [23.6.1] になっている.

メール
筑波大学の全学計算機システムのWebメールを使用する. 全学計算機システムhttp://www.u.tsukuba.ac.jp/ $\Rightarrow$「利用全般」$\Rightarrow$ Webメールhttps://wmail.u.tsukuba.ac.jp/am_bin/amlogin から利用できる.

研究室, 自宅などからの利用方法
全学計算機システムのホームページに説明があるのでそちらを参照のこと. また, Linuxでは
$ ssh -X -l makimura.tetsuya.gp unix01.u.tsukuba.ac.jp
のように sshを用いたログインが可能である.


1.4 プログラムを作ってみる

コンピューターは2進数で表現された機械語を実行し動作している. この機械語を暗 記して手順を記述するのは煩雑である. そこで, 人間が読み書きできる文字で表さ れたプログラムを, 機械語に変換するコンパイラーを用いる.

プログラムを作成する環境を幾つか紹介する. それぞれ最も簡単なプログラムを作成するまでの手順を示してあるので操作方法を身に付けること。

OS Windows Linux
Compiler bcc (Borland C Compiler) gcc (GNU C Compiler)
開発環境 bcpad [22.3.1] Emacs [23.7.1], KDevelop [23.7.3], Eclipse [23.7.2]
C90
C99 ×

C言語の規格 C90, C99 については, [20.1]を参照のこと.

(c)1999-2013 Tetsuya Makimura