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 (学園祭研究室企画)  MRIによる骨粗鬆症診断        

2003年  学園祭 研究室企画 実施報告 

10月11日(土)・12日(日)・13日(月)と筑波大学の学園祭が行われました。
今年も物理工学系MRラボでは研究室企画として、 「MRIによる骨粗鬆症診断」で参加しました。 期間中、大雨の日もありましたが、大勢の皆様にご来場いただき、ありがとうございました。 おかげさまで、3日間で197人もの方の計測をすることができました。
また、せっかくいらしていただいたのに、計測できなかった方、ごめんなさい。 ページの最後に、比較的すいていた時間帯を載せてありますので、 来年の参考になさっていただけると幸いです。

それでは、この研究室企画がどんなものなのか?骨粗鬆症って?ということから 今回の計測データまでどうぞご覧ください。

そもそも、「骨粗鬆症」って一体どんなものなのでしょう? 

骨量の減少などにより骨折の起こりやすくなった状態 (骨の中がスカスカになった!状態)で、女性に多い疾患です。 高齢者が寝たきりになる原因の第二番目と言われる大腿部頸部骨折 (脚の付け根)を 引き起こす疾患と言われ、少子高齢化社会を迎える我が国において、この克服は、 緊急の課題になっています。

えっ、じゃあ、骨粗鬆症にならないためにはどうしたらいいの?

それにはまず、予防が大切です。そのためには、若年期(10代後半) より自分の骨量を知り、 適切な栄養摂取や運動により、骨量を維持することが大切だと言われて います。

そうか!まず、自分の骨量を知ることが骨粗鬆症を予防する第一歩なのね。

そうです。骨量の測定は病院などで行われていますが、骨粗鬆症の診断の ために、筑波大学物理工学系MRラボでは、MRI(磁気共鳴映像装置)としては 世界で初めての骨量計測装置を開発しました。 今回、このMRIと超音波で骨量を同時に計測していただいて、ご自分の骨量を チェックしていただこうという企画です。 そして、同時に開発にもご協力いただければ幸いです。

骨量はこんなふうに計測しました。

MRIによる骨密度測定の様子 

超音波による「骨の硬さ」の計測の様子
超音波骨量計は、すでに病院などで、骨粗鬆症の スクリーニングに広く使われている手法です。 ただし、超音波の計測には水を使いますので、 靴下を脱いでいただく必要があります。

測定者の年代別割合は表のとおりです


測定者の若年平均比較
注: 若年平均比較とは、20歳の人の骨密度の平均を1とした場合、それと比較して 自分の骨密度を表したものです。 年齢が高くなると骨密度が低くなる傾向はみられますが、若いからといって大丈夫というわけではありません。 自分の骨量を知って、意識を高め、骨粗鬆症の予防に努めましょう。

今回の日程 日時 : 10月11日(土)・12日(日)・13日(月)
時間 : (午前の部)10時~13時 ・ (午後の部)14時~17時
*** 今年は午前10時頃が比較的空いていました ***
場所 : 第三学群G棟114号室

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